●ゼロクラウンマイナーチェンジ
「ゼロクラウン」と銘打った現行クラウンがデビューしたのは2003年12月末のことだから、それから2年に満たない2005年10月4日のマイナーチェンジは、ちょっと早め…といえなくもない。
しかも、ゼロクラウンは文句なしの大成功モデルであることを考えても、今回のマイナーチェンジ時期は明らかに早い。
販売上はまだまだ不要とも思えるこの時期に、わざわざクラウンのテコ入れが実施されたウラにはレクサスの存在が無関係ではないだろう。
というわけで、今回のクラウンのマイナーチェンジは、レクサスGSはもとよりISにも搭載される新型3.5リッターエンジン搭載モデルの追加が最大の主眼といっていい。その他の変更点は各種装備のアップデートと文字どおりの“マイナー”な仕様変更である。
このマイナーチェンジ以降をゼロクラウン後期と呼んでいる。キャッチコピーは「ゼロクラウン,第2章」。
「その車には、終わりのない進化だけがある。」
●ゼロクラウンのコンセプト
「走りの歓び」というクルマの原点の追求は今、新たなるステージへと進む。
アクセルを踏み込むたびに、さらに胸高鳴るクルマへ。アスリートはここにさらなる進化を遂げた。
革新を続ける日本のフラッグシップカーとして、理想とする“ドライビングプレジャー”を世界の高級車たちに示すために。
日本独自の発想と感性、技術を世界に発信する新しいパワーが力強く始動する。
●ゼロクラウン「アスリート」
ゼロクラウン・アスリートは、トヨタ肝いりの3.5リッターV6を搭載して、飛ばすほどに楽しめるスポーツセダンである。
もはやゼロクラウン・アスリートの個性となったのが、その走りである。低速では締め上げられたサスペンションと低扁平タイヤによるゴツゴツとした感触が今もわずかに感じるのも、またとにかく飛ばすほどにサスペンションが生き生きと動きはじめるのも、ゼロクラウン・アスリートの個性である。
ゼロクラウン・アスリートのシャシーはその基本設計をレクサスGSやISと共用しているが、トレッド幅がISより10mmせまく、ホイールベースはGSと同寸である。
安定したゼロクラウン・アスリートは、実のところ、素人ドライバーには絶妙のバランスを感じさせてくれる。
個人的には、レクサスより少しボディが大きく室内も広いクラウン・アスリートのほうが好ましく思えたりもする。